更新日2017年 3月20日
テイク電子代表の日本、世界での始めての一部をご紹介致します。(少し専門的になります。)
配電設備は、電気の使用現場に設置され、 温度、ノイズ、腐食性ガス、塵埃などの環境が悪く、また、70kV、100kAの電圧、電流を取り扱う設備で、これらの環境、電圧/電流の近傍(10cm程度)のところにマイコンを設置しました。当時、「この環境でマイコンを正常に動作させることは無謀」との認識が一般的でしたがこれをこのページの先頭へ実現し、現在では、「当たり前」になっています。
モータの保護は、熱動型の保護リレーが長く使用されてきましたが、モータと熱動型の保護リレーとの熱特性が合わないため、確実なモータ保護は期待できませんでした。モータ電流からモータの温度上昇を推定シミュレーションしてモータ保護をし、またモータに埋め込まれているそく測温抵抗体からモータの温度を検出する温度計付きの多機能型モータ保護リレーを実用化しました。日本では、普及していませんが、北米では、大型モータの保護リレーとして極一般的な商品になっています。
小規模配電設備用に実用化した保護制御装置が、機能、大きさ、取扱説明書まで三菱電機製の参考商品とされました。当時、配線用遮断機等小規模配電設備用の器具は、三菱電機の独壇場でしたが、その三菱電機がテイク電子代表の開発商品を参考にしました。現在、同保護制御装置は、三菱電機製が主流ですが、その元設計はテイク電子代表です。これまでは、東芝製は、保護制御を1ユニットで、三菱製は保護と制御の2ユニットで商品を構成していましたが、これを機に三菱製も保護制御の1ユニットに移行しました。
なお、同商品は、明電舎よりOEMの依頼だありましたが、明電舎トップの意向で、明電舎自社開発をしました。結果、東芝売価の3倍のコストで商品化したようです。
今では、KingBrightと言うと、台湾でのLEDのトップブランドで、日本代理店もあり、商品は日本市場に溢れていますが、このKingBright製LEDを日本で始めて採用したのは、テイク電子代表でした。当時は、日本代理店も無く、台湾本社との直接取引でした。まだ、品質が良くなく、幾度と無くクレームを発しました。都度、KingBright社は誠実に対応、改良を重ね信頼性のある商品に成長致しました。その後、KingBright社は工場を中国の深浅に移したため、信頼性が一旦低下してしまいました。
不良品を台湾へ返品しようとしたところ、LED現品に生産国(台湾)に記載が無かったため、貿易管理法上、返品では無く、日本から台湾への輸出扱いにされてしまいました。
現在では、日本でも、台湾のLEDトップブランドとして普及しています。
農業機械メーカである共立では、機械技術者が100%で電気技術者は皆無でした。しかし、商品には電気制御装置を使用しています。外注の電気メーカを活用していました。当然、外注管理もままならない状態です。結果、お客様の元での電気系統のトラブルが多発しました。テイク電子代表は、機械と電気の間に入り、機械側の要求を正確に電気外注に伝えると共に、デザインレビュー、WSS、統計的信頼性評価などこれまでの共立に無い厳格な開発手法を実践し、2機種の開発を実施しました。幸い、どちらの機種ともお客様でのトラブルは皆無との報告を受けております。工場内では、ケアレスミスがあるようですが、工場からの流出は避けられているようです。
電気外注様からは、「こんな(これだけ厳格な)開発のやり方は初めてだ。」とのお話を戴いており、ご苦労をかけた反面、信頼性の高い製品に仕上がった実感を持って戴きました。
3Dクリスタルが、ガラスの内側に立体彫刻を施したもので、外から光をあてたいとアップするとクリスタル内に立体象が浮かびあがる光装飾品です。現在、3Dクリスタルおよび照光台は中国製が大勢を占めています。確かに安いです。しかし、光の使い方が悪いため、明るい室内では、光の演出効果が全くありません。
テイク電子では、光の使い方に工夫をし、明るい室内でも、店舗でも光の演出効果のある3Dクリスタル用照光台を開発致しました。
国立科学博物館上野本館殿から、「大変良い物」とのご評価を戴きました。
古くは、ベネチアのカットグラスに由来する江戸時代からの伝統工芸品「江戸切子」と最近のエレクトロニクス技術の代表である白色LEDを組み合わせた「江戸切子ライト」を開発中です。
「江戸切子」は、ガラス表面に「瑠璃(紺色)」「金赤(ワインレッド)」の色被せをしたガラス表面にVカットを施すことで、ガラスのカット模様と被せた色が競演した重厚で風格のあるガラス製品です。国、東京都、台東区の伝統工芸にも指定され、その卓越した技能をお持ちの職人様は「現代の名工」に指定をされています。
この「江戸切子」を内側からライティングを施し、ガラスのカッティング、色を最大限に引き出すよう工夫をしていますが、ガラス内面が滑らかなため、高度な光の使い方をしないとガラス表面のカッティングの魅力が引き出せません。現在、苦慮中ですが、すばらしいライトが出来上がると期待をしております。
copyright©20XX テイク電子 all rights reserved.